今回は限られた時間の中で、台北の湿地環境や鳥類を観察する機会となりましたが、樹林性の野鳥を中心にそれなりに観察できました。オウチュウやハッカ類など、普段お目にかかれない鳥たちとの出会いはワクワクしますね。訪問当日は天気がすぐれず、じっくりと鑑賞することはできませんでしたが、それはまた次回の楽しみとして確認種をご紹介しますね。
台北市内では、いわゆるカラスを見かけません。その代わりの黒い鳥!といえばオウチュウですね。日本では稀にしかお目に掛れない鳥ですが、画像のように目立つ所で比較的容易に観察できます。オウチュウ目当てであれば、国内でウロウロするより台湾に飛んだ方が良いかもしれません(笑)。
オウチュウ
水辺のウッドデッキで遠くを眺めていると、突然隣にやってきたキジバトさん。特に餌をねだりに来たわけではなく、とまって振り向いたら人がいた・・的な様子でぎょっとしてました。
キジバト
台湾の街中には沢山のムクドリの仲間がおりまして、クビワムクドリのほか、ジャワハッカやインドハッカなどが大きな鳴き声で盛大にまちを盛り上げてくれています。訪問時には巣立ち直後と思われる雛鳥も数多くおり、繁殖期間が長いのか複数回繁殖するのか興味が湧きますね。
インドハッカ
一方でヨシ原や樹林に目を向けると国内ではみることのできない野鳥たちが待っていてくれました。アジアマミハウチワドリはセッカの仲間のようですが、長い尾羽が特徴的でヨシ原を転々と移動中。行動が早いので撮影は間に合わず、映像からの切り出し画像です。
アジアマミハウチワドリ
次のシロガシラは、南西諸島でも害鳥として位置付けられており数の多い種のひとつですが、鳴き声が良く通るので、樹林帯の中でさえずりを聞くと心地よくなります。つがいでいることが多いように感じますが、ここでは一羽でした。
シロガシラ
さいごは、シロガシラクロヒヨドリという、はっきりしない名前の鳥です。真っ赤な嘴と黒い羽色が特徴的で見間違うことは無さそうです。実際には本家?のシロガシラタイプもいるようですが、見たことはありません(笑)。
シロガシラクロヒヨドリ
このように、湿地の野鳥が少なくても何かと楽しませてくれる自然公園です。現地の図鑑で調べてみないと分かりませんが、野鳥のシーズンになるともっと多くの野鳥が行き来しているようですので、また次の機会に尋ねてみたいと思います。
2024
9月鳥況